I believe you☆


ラッピングされた小さい箱の中身は
空と一緒の香水だった。

「俺の使って香水にした。
前、鈴蘭がいい匂いって気に入ってたから。」

あたしが言ったこと覚えててくれたんだ。
それだけでも、嬉しいよ。

「ありがとう。
絶対、大切にする!!」

好きな人にもらったプレゼントは
あたしにとってかけがえのない宝物だよ。

「俺ら2人で同じ匂いになるけどねっ。」

「それも、それで面白い。」

あたしは川の方を見た。
川の流れは止まらない。
後から後からずっと続く。





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