I believe you☆
「はい。
寝坊しただけです。」
全くの嘘をついて自分の席に着いた。
授業を受ける気もなくボォーっとしていた。
すぐに授業を終えるチャイムがなった。
あたしの机にたくさんの人が寄ってきた。
もちろん、蓮香と唯と空も。
「どうした??鈴蘭。
何かあったか?!」
唯は優しく話しかけてくれた。
「あっ。
空と同じ匂いがする。」
いち早く香水の匂いに気づいたのも唯だった。
あたしは、みんなに気づかれないように
笑顔で話す。
「本当に寝坊しただけ!!
香水、いいでしょ??
誕プレで空から貰ったんだ。」
あたしは空の方を向いて微笑んだ。
「俺も今日つけてるよ。」
空も笑顔で答えてくれた。
空の笑顔にあたし一人で悲しくなる。