I believe you☆
"2年経ったら高校を卒業してる"
"ニューヨークの生活に馴れるかなぁ"
音楽を聞きながらいろいろなこと考えていた。
場内にあたしの乗る便の放送が響いた。
ゲートにむかって歩きだした。
その時ーーー
「鈴蘭」
えっ??
今あたしの名前をあたしの愛しい人が呼んでいる。
なんで??
急いできたらしく、ウインドブレーカの中はおもいっきり
ユニフォームだった。
「ハァ~ハァ・・・
ごめん。間に合った。」
空が息を切らしてる。
試合終わってすぐにあたしのところに
走ってきてくれたんだね。
「昨日、言い残したことがある。」
あたしを強く抱き締め、空が呼吸を落ち着かせる。
「俺、好きとか大好きとかそれ以上の言葉が見つかった。
鈴蘭、愛してる。」
時が止まったように、まわりの音が聞こえなくて。