I believe you☆
今日も時間が過ぎていった。
背伸びをしていると、毎日聞く言葉。
「帰ろうっ!! 鈴蘭。」
「毎日、言われなくても分かってるし。」
あたしは、手に持っていたカバンで蓮香を叩いた。
バンッッッ
・・・ヤバイ~。いい音した!!
っと、思ったら案の定。
「弁当箱ガチで当たった。チョー痛いんですけど。
最近、鈴蘭人を叩き過ぎ!!」
あっ、バレてた。
すいません。深く反省します。
そんな会話をしながら、昇降口で上履きから
ローファーに履き替えた。
「あ~!!鈴蘭と蓮香ちゃん。一緒に帰らない??」
走ってきた空の後ろには、唯もいた。
ちょい、まち。(=ちょっと、待って。)
なんで、蓮香は”ちゃん”がついてるのに、あたしだけ
呼び捨てなわけ??
みんなは、知らないけど。
風恩寺グループのおじょう様だぞ!!
まぁ、いっかぁ。
「ごめん、空。用事があっ・・・」
「一緒に帰ろう。」
あたしが断る途中だったのに、蓮香がOKしちゃったよ。