I believe you☆
「私の方が唯のこと先に好きだったよ。
彼氏になって下さい。」
この場にいることに耐えられないあたし。
今すぐ叫びながら廊下を走りたい気分。
「えっ。本当に??」
なぜ、唯は不思議がるんだ!!
「本当にしてくれなきゃ。困るよ。」
蓮香が顔も真っ赤だし。
2人ともなんて可愛いんだ。
その時、唯が蓮香を抱きしめた。
「俺が蓮香おじょう様をお守りします。」
唯の奴。調子に乗りやがって・・・
「やめてって言ってるじゃん。」
蓮香の整った顔がいつになく輝いている。
夕焼けが2人を照らした。
不意に重る2人の唇。
ガラス越しに見ていたあたし達は
2人でキャーキャー言ってた。
ムード壊しまくってすいません。
ドンッ。ガタガタッ。
これは、ヤバイ・・・
空が教室の扉に当たってしまい音がなった。
「見てた??」
蓮香と唯が近づいてきた。
「おうっ。バッチリ。」
空と目を会わせて笑った。