I believe you☆


外は寒いのに大勢の人が来ていた。
夏の試合の時よりあきらかに人が多い。

もうすでに練習していた。

空、見っけ!!

さすが、あたしの目。空しか見えないから。

「鈴蘭~。
唯はいつ見てもカッコイイ。
さすが、私の彼氏だよ。」

あたしの肩を叩き自慢気に話してくる。

「いやいや。
空が一番だよ。」

家から持参した紅茶を飲んだ。
水筒からでる湯気があたしと蓮香の間を流れていく。

「私、重大な話があるの!!」

熱すぎる紅茶を息で冷ましながらゆっくり飲んだ。

「唯と結婚する!!」

ブェー ゴォッホッ ゴォッホッ

紅茶が口から溢れた。
漫画みたいなシチュエーション。

直後、激しく咳き込む。




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