花とキミ*秋・冬
そう呟きながら、
細長い指を私の口元に伸ばして来た。
「‥‥?」
「クリーム‥ついてる。」
ほら、と指を私に見せてくれた。
「‥あ、本当だ。」
「まぁ、花菜はやると思ってたけどさ。」
空哉くんはペロッと自分の指に
ついた生クリームを舐めた。
「甘っ‥よく、こんなの食えるな。」
「そーかなぁ‥美味しいよ?」
パクパクとクレープを食べた。
そのあとは、ブラブラと過ごした。
「花菜‥じゃあな。」
空哉くんは家の前につくと、
ポンポンと私の頭を叩いた。
「空哉くん‥楽しかった?」
何か、私だけ楽しんでる気が
したんだけど‥