花とキミ*秋・冬
「花菜ちゃん、明日4人で遊ばない?」
そんな誘いを受けたのは、
金曜日の事だった。
「あ‥明日は、用事あるんだ。」
「えーそっか‥何の用事?」
「うん‥あのね、
許嫁の人に会うんだって。」
「へ‥へー。許嫁なんてスゴいね!!」
別れたことを言って以来、
ナツちゃんとハルちゃん、
璃菜も空哉くんのことには
触れないでいてくれている。
って言うよりかは、タブー
みたいになってしまっている。
「もう‥いいの?」
少し離れた所で、私の話を聞いていた
璃菜は近づいてきて主語を出さずに
聞いてきた。