花とキミ*秋・冬
びっくりしている暇もなく、
私の前には、空哉くんの顔のドアップ。
睫毛長いなぁ‥って‥違くて!!
今、キス‥してる?
「唇に生クリームついてた‥‥
ってのは冗談で。
花菜、やっぱ小さいわ。
結構しゃがまねぇと‥」
カァーッと顔に熱が
集まっていくのが分かった。
「やっぱ、今までで一番赤いな。」
「‥笑い事じゃないよ!!」
「何だ‥嫌だったんだ、花菜。」
「そんなこと‥ないけど‥」
「‥けど?」
「‥恥ずかしいんだもん。」
「じゃ‥慣れさせてやるよ。
花菜、甘かった‥じゃあな。」
空哉くんはまたまた
カッコいい‥じゃなくて!!
恥ずかしいことを言って
今度こそ、帰っていった。