花とキミ*秋・冬
「ありがと‥」
「ううん。
海谷に、聞いてみてあげよっか。」
「それは‥いいよ。」
私は多分、
心のどこかで勘違いであってほしい
って期待してるから。
「私‥尋翔さんと
ちゃんと向き合ってみる。
尋翔さんだって、本気だって
言ってくれてるから。」
「‥いいんじゃない?
花菜が決めたことなら。」
ずっと、立ち止まってられないよね。
私も‥‥前に進まなくちゃ。
「璃菜、ありがとう。」
「どういたしまして。」
微笑んだ璃菜。
私も、早く自然に
笑えるようになりたいな。
空哉くん‥‥
あなたは、誰の隣で笑っていますか?