花とキミ*秋・冬



*花菜side


「あー寒いー!!」

朝、おはようを言う暇もなく
ナツちゃんが抱きついてきた。

「花菜ちゃん、あったかーい!
人間カイロー」

最近の朝はこんな感じ。

私も暖かいから、いいんだけど‥
時々力が強くて苦しい。

「ほら、先生来るから‥離れなさい?」

こんなナツちゃんを止められるのは、
璃菜くらい。

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「お昼ごはんだー
あたし、お昼の時間が一番好きー」

ナツちゃんが、そんなことを言いながら
周りの机をくっつけ始めた。

「あ、あのさ‥?今日は、食堂行かない??」




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