花とキミ*秋・冬



久しぶりに来た食堂は、
やっぱりザワザワしている。

空哉くん、見つかるかなぁ‥

「‥あ。」

璃菜のそんな声が聞こえたと思ったら、

「おわっ?!璃菜ちゃん!」

璃菜が雷哉くんを捕まえていた。

「一緒にご飯食べるから。
大至急、海谷連れてきなさい。」

「え、でも‥」

「いいから、さっさとする!」

雷哉くんの言葉は完全無視の璃菜は、
もう席を探し始めた。

「あ、璃菜さんーここ空いてましたよー」

声のする方を見ると、
ナツちゃんとハルちゃんがちゃっかり
6人席を陣取っていた。

皆‥行動が速いなぁ。

「だから、何でだよ。」

「だって璃菜ちゃんのお誘いなんだから
断ったらもったいないじゃーん?」

雷哉くんに無理矢理連れてこられたらしい
空哉くんが見えた。




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