花とキミ*秋・冬
*花菜side
「クリスマスパーティー??」
あの日から、日課となった6人での昼ご飯。
そんな話題が出たのは、その時のことだった。
「うん!ここに居る6人とも、
どーせクリスマス暇でしょ?」
「だったら、6人で集まってパーっと
やろうよってなったんだよ!」
ナツちゃんと雷哉くんが、
目をキラキラさせながら話してくれた。
「あたしは、どーせ暇だから参加ー」
ハルちゃんが言う。
「それ、拒否権あるの?」
呆れたように聞く璃菜。
「んー無いみたいなもんかなー
俺、璃菜ちゃんに来てもらわなきゃ
企画した意味ないしー」
雷哉くん‥それが目的だったんだ。
「空哉は、どーする?」
雷哉くんは、私が気になってたことを
聞いてくれた。
でも、クリスマスには‥
やっぱりあの女の人と会うんじゃないのかな‥
「別に、どっちでもいいけど‥」
そう思ってた私には意外な言葉が届いた。
嘘‥空哉くん参加するの?嬉しい‥‥
「じゃあ、花菜も参加ね。」
私が言う前に、璃菜がさらっと言ってくれた。
「あ、うん。」
どうしよ‥クリスマスが楽しみになった。