花とキミ*秋・冬



*花菜side


「クリスマスパーティー??」

あの日から、日課となった6人での昼ご飯。
そんな話題が出たのは、その時のことだった。

「うん!ここに居る6人とも、
どーせクリスマス暇でしょ?」

「だったら、6人で集まってパーっと
やろうよってなったんだよ!」

ナツちゃんと雷哉くんが、
目をキラキラさせながら話してくれた。

「あたしは、どーせ暇だから参加ー」
ハルちゃんが言う。

「それ、拒否権あるの?」

呆れたように聞く璃菜。

「んー無いみたいなもんかなー
俺、璃菜ちゃんに来てもらわなきゃ
企画した意味ないしー」

雷哉くん‥それが目的だったんだ。

「空哉は、どーする?」

雷哉くんは、私が気になってたことを
聞いてくれた。

でも、クリスマスには‥
やっぱりあの女の人と会うんじゃないのかな‥

「別に、どっちでもいいけど‥」

そう思ってた私には意外な言葉が届いた。
嘘‥空哉くん参加するの?嬉しい‥‥

「じゃあ、花菜も参加ね。」

私が言う前に、璃菜がさらっと言ってくれた。

「あ、うん。」

どうしよ‥クリスマスが楽しみになった。





< 204 / 259 >

この作品をシェア

pagetop