花とキミ*秋・冬
空哉くんが私の後ろの方のサイドテーブルに
手を伸ばしてメガネを取り、かけた。
「暖かいし、いいんじゃない?」
なんか、空哉くんいつもと違う。
そうだ‥メガネかけてる空哉くん意地悪
になるんだった‥
「でも‥‥」
「でも、何?」
「恥ずかしくない??」
「んー別に?」
「うー‥何で‥」
恥ずかしいけど、上を見上げてみる。
「また、上目遣いだし。」
「え??」
「花菜、上目遣いしすぎ。
まぁそれはいいけど‥花菜が可愛いから離せないよ?」
「可愛くないよー。
空哉くん、意地悪ー」
「意地悪じゃないし‥
昨日、花菜がぎゅーってして?って
言ってきたんだけど?」
覚えてない?って笑う空哉くん。
‥‥カッコいいなぁ。
「覚えてないもん。そんなこと言ってないー」
カッコよすぎる空哉くんはズルイ‥
ほっぺを膨らませる。
「何だかなー‥」
ボソリと呟いた空哉くん。