花とキミ*秋・冬
ずーっと見上げてると、
空哉くんの顔が近づいて来て‥
おでこにそっとキスされた。
「花菜、可愛すぎ。バーカ。」
そう言った空哉くんは、
ちょっと下に下がってきて‥
今度は唇にキスをした。
「空哉くんは、カッコよすぎるもん。」
なんだか悔しくなって、言い返してみる。
「はいはい、どーも。
これ以上はマズいから、起きるよ?」
空哉くんがスッと立ち上がって、
ベッドから降りた。
マズいって‥何がまずいんだろ‥
「花菜、俺こっちで着替えるから、
花菜はそっちで着替えてな。」
空哉くんが、バックを渡してくれて、
ベッドルームのドアを閉めた。
昨日から思ってたんだけど‥
このバック、琉実さんが用意してくれたのかな?
私服、入ってるのかな‥
あ、入ってる!さすが琉実さん。