花とキミ*秋・冬
あー私のお気に入りばっかりだ!
黒のワンピースにタイツ履いて、
後はベージュのダッフルコート着てと。
部屋にあった全身鏡の前に立って、
確認する。
「よし。」
外に出るときは、バックの中にブーツ
入ってたからそれを履けばいいよね。
---プルル‥
あ、電話?
近くにあった電話に出る。
「もしも‥「花菜ぁー!!」」
「パパ‥??」
「花菜、無事か?何もされてないか?」
「無事って‥どういうこと?」
「もーパパ。ちょっと代わって。」
電話の後ろの方でママの声がして、
電話は、ママに代わったらしい。
「もしもし、花菜?」
「うん。ママおはよ。」
「おはよう。今起きたばっかり?」
「ううんーもう着替え終わったよ?」
「そーなの?じゃあ、朝ごはん食べるから
下に降りて来なさい。空哉くんもね。」
「はーい。じゃあね。」
電話を置くと、ガチャっとベッドルームの
ドアが開いた。
「電話?」
「あ、うん。
朝ごはん食べるから、空哉くんと2人で
下に降りてこいってママが。」
「そっか。じゃあ行くか。」
「うん!」