花とキミ*秋・冬
「嫌われる‥?嫌だー!」
そして、キッと睨まれる。
え、俺?
「パパ!空哉くん睨まないでー!!」
花菜が庇ってくれた。
隣に座っていたから、ギュッと抱きしめられる。
「花菜‥分かったから、離れなさい。」
花菜のお父さんは途端に弱気になってしまった。
「もう、空哉くんいじめないでよ?」
「分かったってー花菜。」
もうって花菜が言って、花菜が見てない隙に
睨まれた。
俺の1番のライバルは、花菜のお父さんかな‥
そう思うと苦笑いしか出来なかった。
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その後朝ごはんを食べ終わり、
解散という流れになった。
「じゃあね、菜々美。」
「うん、またいつかねー空美。」
ホテルの前、車に乗り込む前に
それぞれなんか言ってるみたいだな‥
「花菜‥」
「空哉くん‥今度は冬休み明けだね。
寂しいなぁ‥」
本当に‥このまま連れて帰りたい。
「年明け、一緒に神社行けば‥また会えるけど。
一緒に行く?」
「行きたい!」
「じゃあ、朝迎えに行くから。」
花菜の頭をポンポンと撫でて、
誰も見てないのを確認して‥
唇にキスを落とした。
「空哉ー行くわよー」
「じゃあな、花菜。よいお年を。」
「空哉くんもね!バイバーイ!!」
笑顔で手を振ってくれる花菜に
笑い返しながら車に乗った。
その後、少しニヤけてて母さんと親父に
からかわれたのは内緒。