花とキミ*秋・冬
*空哉side
なんか最近‥
すこーしだけ花菜に避けられてる気がする。
放課後は何だか忙しそうだし‥
なんだかなー‥
「んー」
「空哉、どーしたよ?悩み事?」
「雷哉か‥‥‥いや、何でもねぇ。」
「その微妙な間は何!?
俺に話してみなさいってー」
まぁ、雷哉でもいいか。
「なんかさ、最近俺花菜に避けられてね??」
「そーかぁ?
てか、今の時期だったらあれだろ。」
「あれ?」
なんだよ‥雷哉分かんのか?
「バレンタインデーだよ。
お菓子作りの練習でもしてんじゃないの、
空哉のためにさ!」
「あぁ‥バレンタインね。」
あの面倒くさい日がもうすぐとはねー
「そんなあからさまに嫌そうな顔すんなよ!
いっぱいチョコもらえるモテ男のくせに。」
「俺、甘い物すきじゃねぇし‥
お前も毎年めちゃめちゃもらってんだろ?」
「空哉には適わないだろ、さすがに。
まぁ、今年は本命からもらえんだから
いいじゃん、空哉は。
俺も、義理でいいから璃菜ちゃんに
もらえないかなー‥」
藍沢からねー‥‥無理だろうな。
てか、花菜からもらえるのかね‥
花菜忘れてそうだもんな‥
まぁ、雷哉の言ってる本当だったら、
かなり嬉しいけどさ‥
確かに今年のバレンタインデーは、
少し楽しみかもしれないな。