花とキミ*秋・冬
「いったぁー‥
なんてことすんのよ!!」
ナツちゃんは、私から離れて
おでこを押さえた、
「お前が離れないのが悪い‥」
空哉くんはガタッと私の隣の
イスに座りながら呟いた。
「じゃあ、今日の放課後‥
花菜ちゃん貸しなさい!!」
「断る。」
仲いいなぁ‥
ちょっと妬けちゃうくらい。
「空哉は、心が狭いなー
俺みたいに余裕持ちなよ。」
「‥はぁ?」
「今日は、璃菜ちゃんをハルちゃんに
貸してあげるんだよね、俺は。」
「‥元々、私はあなたのもの
じゃないんですけどね。」
「璃菜ちゃん、照れないでいいのにー」