花とキミ*秋・冬



「花菜ー」

「あ‥空哉くん!!」

その日の放課後、
教室まで空哉くんは迎えに来てくれた。

ナツちゃんは、
『デートならしょうがない‥
今日は海谷に譲ってあげる!!』

って諦めてくれた。

『元々、お前のものじゃねぇよ』
って、空哉くんは呆れてたけど。

「空哉くん、どこ行くの?」

「あーどこ行く?
全然考えないで言ったから、
決めてねぇんだけど‥

とりあえず、駅の方行くか。」

「そうだね♪」

サッと当たり前の様に
繋いでくれる手が好き。

最近寒いから、温かい手
繋いでると安心するんだぁ‥



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