花とキミ*秋・冬
「花‥‥」
璃菜が何か言いかけたところに
チャイムが鳴って、それぞれ
席についた。
休み時間も何とかやり過ごして
昼休みになった。
「今日は‥教室で食べよう?」
ナツちゃんが気を遣って、
提案してくれた。
ゴメンね‥‥3人とも。
黙々とお弁当を食べる。
最初に口を開いたのは、璃菜だった。
「花菜‥私たちは待つから。
今日はハルとナツと帰んなさいね。」
「‥璃菜は?」
「‥どっかの誰かさんに
約束破られたから、
ちょっと文句言ってくる。」
「そんな‥いいよ‥」
私の否定の言葉もむなしく‥
「これは、私の問題だから。」
とスルーされてしまった。