花とキミ*秋・冬
*空哉side
「なぁ〜何でか俺が聞いてこようか?」
「それだけは‥マジでやめて。」
こんなやりとりを、
何回も繰り返した気がする。
今日は、脱け殻みたいになってて
さすがに雷哉も空気を読んだらしい。
一応、花菜と別れたって言うか‥
フラれた?ってことは言った。
そしたら、これだ。
「何でか気になんじゃ〜ん‥謝れば?」
「何でか分かんないのに‥
謝ったってダメだろ。」
俺だって、理由を考えてるけど
思い付かないんだよ‥
机に頭を伏せる。
「‥仕方ないなー
とりあえず、帰ろうよ〜?」
「‥‥はっ?」
伏せたばかりの頭を上げる。
「もう‥放課後なわけ?」