花とキミ*秋・冬
「‥‥どういうつもり?
花菜を泣かすなって、大切にしてって
言ったよね、私。」
「あぁ‥」
「じゃあ‥もちろん、
一発くらい殴られる覚悟は
出来てんのよね?」
そう言うなり、藍沢の右手が
飛んできた。
‥――パシッ
「‥覚悟もしないで、
花菜を傷つけたわけ?」
藍沢は寸での所で藍沢の手首を掴んだ
俺の手を振り払った。
「俺は‥何もしてねぇけど。」
「何もしてない?
よくそんなこと言えるわね‥
で、花菜をフッた理由は?」
‥は?
「あれ‥?
花菜ちゃんが空哉に別れようって
言ってきたんじゃなかったっけ?」
「‥はぁ?海谷、本当なの?」