花とキミ*秋・冬
いけない、いけない。
家では笑顔で居なきゃ‥
出かけたため息を飲み込んで
ドアを開けた。
「ただいまー♪」
明るく‥ね。
「お帰りなさい♪」
出迎えてくれたのは、
琉実さん‥ではなくて、
「‥ママ?」
「花菜、お帰りー!!」
「パパまで‥2人揃ってどうしたの?」
2人一緒に帰ってきてるなんて‥
嫌な予感しかしない。
「もしかして‥また、パーティー?」
「今回は違うのよ、花菜‥」
「パパたちはなー
花菜の許嫁と会うために
帰ってきたんだ!!」
「許嫁?」
私に許嫁なんて、居たの‥?