花とキミ*秋・冬
「朋哉の息子は、置いといて
会うだけ会ってみないか?」
‥‥空哉くん。
「私は、
もう空哉くんに決めちゃったら
いいじゃないって言ったんだけどね?」
ママたちには、別れたなんて
言えないなぁ‥
「花菜‥どうする?」
「‥いいよ。」
口が勝手に動いていた。
「‥花菜?別に断ってもいいのよ?
相手に気に入られちゃったら、
断りにくくなっちゃうし‥」
ママが、戸惑ったように言う。
「まぁまぁ、
花菜が良いって言ってるし
いいじゃないか。
今週の土曜日だよ、花菜。」
「うん‥分かった。」
もしかしたら、ママは
何かに勘づいたかもしれない‥