永遠の約束(深青編-序章-)
場所は大也の部屋。
集まるのは、深青、優奈、大也、みゆきの4人。
なんとか、情報をまとめてみようという、いわゆる作戦会議のつもりで集まったのだ。
いまだに一条香織には変わった様子はなく、行方不明の時の記憶がないというのが彼女の言い分らしい。
記憶にないと言われれば深く追求することもできず、警察なども事件化とまではいかないらしい。
本人が無事で帰ってきたのが1番の理由だろうが………。
だが、周りは騙せても、深青には香織に何かしらあるように思えてならない。
それは人には感知できない何かが………。
大也が狙われたという事実もある。
それは、無視できない。
だからこそ、まだ深青たちの間では何も終わっていないのだ。
「何か………仕掛けてみるかな」
沈黙を破ったのは深青の一言だった。
「仕掛けるって、何を? 普通に考えたら罠?」
優奈は首を傾げながら大也とみゆきのほうを見る。
2人も同じように首を傾げる。