永遠の約束(深青編-序章-)







 場所は大也の部屋。




集まるのは、深青、優奈、大也、みゆきの4人。


なんとか、情報をまとめてみようという、いわゆる作戦会議のつもりで集まったのだ。






 いまだに一条香織には変わった様子はなく、行方不明の時の記憶がないというのが彼女の言い分らしい。


記憶にないと言われれば深く追求することもできず、警察なども事件化とまではいかないらしい。


本人が無事で帰ってきたのが1番の理由だろうが………。







 だが、周りは騙せても、深青には香織に何かしらあるように思えてならない。


それは人には感知できない何かが………。


大也が狙われたという事実もある。


それは、無視できない。


だからこそ、まだ深青たちの間では何も終わっていないのだ。








 「何か………仕掛けてみるかな」


沈黙を破ったのは深青の一言だった。


「仕掛けるって、何を? 普通に考えたら罠?」


優奈は首を傾げながら大也とみゆきのほうを見る。


2人も同じように首を傾げる。



< 138 / 190 >

この作品をシェア

pagetop