永遠の約束(深青編-序章-)






 「どうだった? ビンゴ?」


第2生物室がある廊下を曲がった場所に待ち構えていた優奈たちは近づいてきた深青を捕まえる。


「うん。惚けてたけどね。近いうちに何かしらの反応を見せてくると思うよ」


「そっか………。だけど、まさか教師が事件に関係してるなんて」


優奈は腕を組み「う~ん」とうなる。


「それより、一条さん見なかった? 私が入ったのと入れ替わりぐらいに」


「見たよ。こっそり、出てきて辺りを確認してた」


大也とみゆきはお互いに顔を見合わせる。


「なんだかすごいなお前ら」


「本当。プロの探偵みたい………」


それぞれに、感嘆の言を述べる。


だが、その中には薄ら寒い怯えも含まれていたのだが………。


「まあね! 深青の親友を長い間してるとこういうことにも慣れちゃって。そのうち慣れるよ。2人もね」


優奈は大也とみゆきの肩を叩いた。











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