永遠の約束(深青編-序章-)
「ちょ、ちょっと――――――! 今の、明らかに罠だよ。生物室のことも気づいていたみたいだし…………。先に行ってること事態、罠をしかけに行ってるんだよ」
「そうだぞ。明らかに怪しいところになんて危険だ」
みゆきと大也は深青を引き止める。
だが、とうの深青はしれっとした顔でその言葉を受け止める。
「そうだろうね。だけど、これがチャンスなのも確かよ」
深青はみゆきと大也の顔を見、笑みを浮かべる。
「まあ、こうなった深青に何を言っても無駄よ。どんなに止めても行くんでしょ?」
優奈はあからさまに大きなため息を吐きながら、苦笑する。
「うん! さすが、優奈。私のことよくわかってる」
「そこ、喜ぶところかな。なんだか、複雑な気分。………だけど、みゆきちゃんたちが心配してくれてるのは確かなんだし、気をつけてよね」
「うん…………ていうか、今回はみんなで行くんだよ」
絶対に深青が1人で行くと思い込んでいた優奈たち3人は一斉に驚きの声をあげた。
「「「え?」」」