永遠の約束(深青編-序章-)
(2) 理由
「それにしてもさ、私、聞きたかったんだけど、正木が深青と間違えたよく似た人ってどんな人なの?」
優奈と深青は駅に向かい、駅を通った先に家がある大也とみゆきは4人一緒に帰っていた。
そんな時、急に思い出したように優奈は急に大也に問いかける。
「え?」
一瞬たじろぐ大也だが、すかさずみゆきも「あたしも聞きたい」と言い出した。
「そもそも、どういう知り合いなわけ?」
ずっと聞きたかったのだろう。
みゆきはここぞとばかりに大也を攻める。
「いや、別に知り合いというわけじゃ………」
大也はそう言いながら、ちらりと深青のほうを見る。
その視線を感じ深青も大也のほうへと顔を向ける。
「知り合いじゃないって、じゃあどういう関係?」
なおもみゆきの追及は続く。
「どういう………って」
大也はどんどんしどろもどろとなってくる。
「もう! はっきりしなさいよ!」
「なになに? もしかして、話せないような関係?」
みゆきが怒り出したのを見て優奈も話の中へと入る。
2人から攻められ大也は観念したのかため息をつく。