月夜の訪問者
「丁度いい、一人だな」

と、後ろから声がし、驚き振り向く

「あんたは、雅!」

どっから入ったの?うちの警備員何してんの?
翔馬確りして!

「この俺をアンタ呼ばわりした挙げ句、呼び捨てとはな
怖いもの知らずめ」

と、雅

「アンタなんかアンタで十分よ
こんな所で何してんの?パーティーは?」

私は、花瓶を持ち上げ雅を睨む

「随分な口の聞き方じゃないかご主人様に向かって」
「アンタが勝手に言ってるだけでしょ」

私は、雅の横を通りすぎ、部屋に入ると花瓶を机に飾る。

「光栄に思えよ、なんせ俺の飼い猫になりたがる女は山の様に居るんだからな」

ニヤッと笑う雅

「アンタのドSに付き合える程私、ドMじゃないの
残念ね」

と、あしらう
早くどっかに行って欲しい
こんな所を誰かに見られたら

「よし、いい時間だ出よう」

と、私の手を引く雅

「ちょっ何?」
「さっきこんな所で何してるって聞いたな、お前をパーティーに招待しに来たんだ」

言うなり、私を持ち上げる雅
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