月夜の訪問者
「そうか、構わんが
送って行こうか?」

風呂の場所解らんだろ?
と、私を見る雅

「大丈夫よ」

ドアを開ける。

「あっ友理様、丁度今ノックしょうかと」

「和泉と二時間後にと、約束してたから」

雅に告げ、和泉に付いて歩き出した。

雅をしてやった気分になり、ちょと嬉しいな。


「嬉しそうですね
私、お邪魔しちゃいましたか?」

と、和泉
何を勘違いしてるんだか

「和泉が来てくれて嬉しいのよ」

と、笑かける。

「そうですか…お風呂はこちらになります。」

お風呂場に着き、ドアを開ける和泉

「有り難う」

服を脱ごうと思うのだが

「もう大丈夫よ?」

和泉が出て行かない

「お手伝いしますので」

と、和泉
それは恥ずかし過ぎる
いや、確かに私も姉さんの背中を流したりしたけど
それも仕事なのだけど

「私は大丈夫よ!」

私がされる立場だとやっぱり恥ずかしい

「いえ仕事ですので!」

と、和泉も引いてくれそうに無い。

「そう…解ったわ」

和泉も以外と頑固なんだから
仕事だしね
仕方ない、私が折れる
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