月夜の訪問者
「じゃあ服をお貸しください」

脱いだ服を和泉に預け、慌ててタオルケで前を隠す私

「恥ずかしがらなくても女同士ですよ」

と、和泉は私の服を、かごにしまう。

「逆になってみたら解るわよ」

赤面を隠すために俯く

「お風呂入りましょう」

和泉に連れられ、脱衣場から浴槽へ向かう

扉を開ければ

「うわぁ綺麗」

お風呂は小さめだが、一人分には最適な大きさだ。

私は、体を洗おうと桶を手に取る。

その時
ジャワーと音が聞こえ、そちらに目を向けるた。

「シャワーと言います。これで洗えるんですよ」

と、和泉

「べ、便利ね」

私は桶を置いた。


頭を洗い、体を洗う
そしてシャワーで流す。
シャワーって何て便利なのかしら

それから浴槽に浸かる

あぁ、良い湯だわぁ
疲れが取れる

「湯加減は如何ですか?」

と、和泉
そうだ、気持ちよくて和泉の存在を忘れてた。
いけないいけない

「良い感じね」

と、和泉を見る
待たせるのも悪いし十数えて出よう。








お風呂から上がり、部屋に戻ると、当たり前だが雅の姿はなかった。
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