月夜の訪問者
「では、おやすみなさいませ」

と、頭を下げる和泉に

「おやすみなさい」

と、返答し、和泉を見送る。


直ぐに電気を消して、布団に潜りこんだ。
ベットはふかふかで、寝心地良さそうだ。

これで干せれば良いのに…


今日は色々有ったなぁ
と、今日の出来事を思い出す。

初めて見るもの、初めて習う事

色々勉強になった。

また明日、麗香さんに色々教えて貰えると思うと、楽しみで仕方ない。


あぁ、これでアイツと関係無ければ凄く嬉しいんだけど

人生、そう上手くは行かないわね…

一週間もアイツと顔合わさなきゃなんないと思うと、億劫だわ

麗香さん落とすために私を利用するなんてサイテー

大体、女性の部屋に裸で来るなんて、頭おかしいんじゃないかしら

裸は言い過ぎだけど

フッ
と、思い出す雅の素肌

そう言えば、凄い筋肉だったわ
塀を飛び越えるだけ有るわね。
男にしては綺麗…


あー
私、何考えてんのよ!

男の裸なんて厭らしいわ

不快よ!


早く寝よう


でも

麗香さんの事や、お父様の事を考えると、早く一週間経って欲しいような

そうじゃないような…
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