私の執事
なんですぐに返事してくれなかったの・・・?

これだけでなんか疲れたわ・・。

「あら、カケルいたのね」

「はい。さっきからずっとマリア様のこと呼んでたんですけどね」

「あら、そうなのわからなかったわ。ごめんなさいね・・」

マリア様が執事に謝った。

っていうかこれじゃぁ許してあげるしかないっしょ。

こんな美人な人に謝られてイヤな気分になる人なんていない。

「・・・いえ。いいんです」

ほらね。

「カケル、こちらは?」

マリア様はあたしを示した。

「こちらは今日から私が仕えるお嬢様でございます」

「・・・ふぅん」

そのときマリア様のあたしのことを見た目は冷たかった・・・気がする。

気のせいかな?

「あなたも素晴らしいレディになるためにここに来たの?」

「・・えっまぁ・・はぃ」

ここで『はい』っていわなきゃとんでもないことになるでしょ!?

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