私の執事
第一章

卒業

あたしは窓の外を眺めていた。


そう・・・あたしも今日で中学校を卒業。

春から高校生になる。

「ルカナ、今日でお別れだね・・・」

「・・・うん」

「高校に行っても頑張ってね!あたしも頑張るから」

「・・うん」

「じゃぁあたし帰るね!・・・バイバイ」

「バイバイ」

そうして友達は帰っていった。

もう教室には誰も残っていなかった。

「あたしもそろそろ帰るか・・・」

あたしは鞄を持って校舎を後にした。



「この学校ともお別れかぁ」

あたしは校門の前で立ち止まりもう一度校舎を見渡した。

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