私の執事
玄関にはすでにお父さんの靴があった。

いつもは帰りが遅いのに今日は随分と早いな・・。

「ただいま」

「あら、ルカナ帰ってたのね?」

お母さんがリビングから顔を出した。

「ねぇ、お母さん、これなに?」

あたしはさっきの手紙をお母さんに差し出した。

「あぁ、それね。詳しいことはお父さんに聞きなさい」

お母さんはニコニコしながら台所に戻っていった。

なんでそんなにニコニコしてるんだ?

とりあえずあたしはお父さんに聞いてみることにした。
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