一つ屋根の下
そして、一人になった部屋であたしはさっき見た陸斗の『微笑み 』を思い出していた。
陸斗のあんな顔初めて見た。
まぁ、昨日初めて知り合ったんだけど。
そして、あの顔を思い出すと胸がなんだかキュッてなって、初めての気持ちに焦ると共に、すぐに崩れたあの微笑み。
寝起きにしたあの微笑みはもしかしたら、誰か『特別』な人にだけ見せる顔だったのではないか、と思い
胸の中を締め付けるような、初めての感情に襲われていた。