一つ屋根の下
------------------------------「手、繋いでもいいかな?」
と頬を赤くさせて聞いてくる。
あたしも、頬を紅く染めながら小さくコクンとうなずく。
すると、友樹くんの手があたしの手に伸びてきて次第に指をからめる。
そして、映画館に二人で入っていく。
頭上で
「高校生、2枚」
という友樹くんの声が聞こえてきた。
その声は、とてもとても優しくって心が安らいだ。
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