一つ屋根の下



倉庫の近くからガサガサッという物音が聞こえた。


思わず「ひっ。」と小さく悲鳴をあげてみるがその音はだんだん近づいてくる。

さっきまでの気持ちは今では、全て『恐怖心』となっている。



しかし、虚しくもその音の正体は倉庫にまで入ってきた。






もう、ムリだっ。と、思って目を瞑り身構えていると……………………………



フワッとあたしを包みこんだ。

そして、あたしを包み込む『人』から朝の匂い、毎朝、隣から匂う優しい香りがした。




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