一つ屋根の下
あっけなく………



それから。


あたしと、陸斗は一言も話していない。

陸斗に、あのとき
「さっき、お前も好きだっていってたじゃねぇか。」

と、言われて。

「あれは、冗談だよ。それに、あたし彼氏がいて彼氏のために『好き』を学びに来たんだよ。」 

「んだよっ、それっ。」

「さっきの、仕返しだよ。」

「ふざけんなっ。」

と、言ってそのまま倉庫から陸斗は出ていった。

それっきり陸斗とは、一言も話していない。




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