一つ屋根の下
季節は秋。
あの合宿があったのが6月だから、もう3ヵ月たった。
でも、やっぱり陸斗のことが心の片隅にあって、忘れる日はなかった。
そして、その寂しさを和らげるためにあたしは、毎日友樹くんと一緒にいるのかも知れない。
そんなの、最低だとみんな思うんだと思う。
でも、傷付けないように友樹くんを選んでもあたしが、陸斗の所に行っても結局あたしは、友樹くんを傷付けることしかできない。
だから、あたしは罪悪感に駆られながらも『上辺だけ』友樹くんを傷付けていないのではないだろうか。