ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
もやっとした気持ちを感じた時、
「――冗談はそのくらいにして、お前は働け。」
突然割って入ってきた真弥さんの声。
真弥さんが和希さんの腕を引っ張る。
それと同時に、和希さんの身体が私から離れた。
「えーお客さん、さっちゃんだけだし…っていうか、俺、今フリーだし!シフトは夜!」
「―――そ。」
パッと和希さんから手を離し、ふいっと真弥さんはカウンターに戻っていく。
パチッ
「!」
え、なに?
一瞬だけど、真弥さんが私を見たのがわかった。
…なに、今の?