ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
☆*+.。.+*
そうっと、私はお店のドアを開ける。
ドアの中からは、ガヤガヤとした声。
1回目と2回目に来た時はこんな感じだったな、と思い出す。
――今日は金曜日。
そして、夜。
一人で通うようになってからは、来たことのない時間。
…二人、いるのかな。
「いらっしゃいませ~」
いつもは絶対に聞こえてこない声に、私は身体を震わせた。
声の主を見ると…
見たことのない店員さんだった。
私はホッとする。
いきなり会うのは、心の準備ってものが。
そのまま、カウンターの見えない位置にあるダーツ台の前に案内された。