ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「お客さま」
「!?」
ドキッ!
身体中が心臓になったんじゃないかと思うくらい、大きく心臓が高鳴った。
私の耳に届いた声は、ここにはいないはずの人の声だったから。
後ろを振り向くと、真弥さんがいた。
「し、真弥さんっ?今日はいなかったんじゃ…」
「………」
ちらっと私を見た真弥さんの目は…いつも以上に冷たいものだった。
「っ!」
私は口をつぐんだ。
何で…?
怒ってる…?
ドクンドクンと早打ちし続ける心臓の音がうるさい。