ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「…投げよっ」
このイライラをダーツに込めて、投げてやる!
ていうか、真弥さんを…だなんて、ただの思い過ごしだったんじゃない?
こんなにイライラするんだよ!?
そんな人を好きだなんて。
…もういいや、今は考えない。
ダーツに集中だっ!
パスンッ、パスンッ、とダーツがダーツボードに吸い込まれるように当たる。
ダーツボードの上の点数表示が、どんどんカウントアップしていく。
私、上手くなったかもしれない、と自負するくらい、狙ったところに当たる。
たっのしーい!
しばらく、私は無心にダーツを投げ続けていた。