ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「でも、仮に心配してくれてるとして…ここに来るな、って言われたし、やっぱりウザいんじゃないかって」


私の言葉に、和希さんはクスッと笑う。


「あいつ、言葉も足りないよね。あれね、たぶん火曜の昼以外に来るな、ってことだよ?夜は人多くて構えないし、男多いからね。ナンパなんて普通だし」


「……あの真弥さんがそう思ってるなんて、信じられないけど」


「だったら、直接聞けばいい。…な?真弥」


「―――!」


私は和希さんが目を向けている方向に、顔を向けた。


そこには、真弥さんがいた。

 
< 143 / 217 >

この作品をシェア

pagetop