ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
必死に否定する私に和希さんが近付いてきて、至近距離まで顔を近付けられる。
「さっちゃん?真弥ってね…」
和希さんが耳元で囁いた。
「―――」
「そういうこと。…さっちゃん自分の気持ち、素直に信じてみたら?俺はさっちゃんのこと『友達として』応援するから」
「………」
私は何も言えなくなって、頷くしかなかった。
「じゃあね」
と言って、和希さんはビルの中に戻っていく。