ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「…何、もしかして、やけどでもしたのか?」


真弥さんの表情が変わった。


「いやっ、大丈夫ですからっ」


つい、やけどしたところを真弥さんの方に向けて、手を左右に振ってしまった。


そんなに時間は経ってないのに、見てわかってしまうくらいの痕になっていた。


その痕に真弥さんが気付いて、チッと舌打ちをしたのが聞こえた。


「おまえ、バカか」


そう言って、真弥さんは私の腕を掴む。


「ちょ…っ!」

 
< 156 / 217 >

この作品をシェア

pagetop