ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
「――…ほんと、おまえって……」
「……?」
私の表情を見て、ハァと真弥さんはため息をついた。
「――来週火曜。店に来い」
「―――!」
真弥さんに握られている腕が…熱い。
…またあの場所に行ってもいいの?
行きたいよ。
行けなかったこの2ヶ月、寂しかったんだから。
真弥さんは私のそんな想いなんて、知らないだろうけど。
「……うん」
私の返事を聞くと同時に、私の手を離した。
「…ちゃんと冷やしとけよ」
そう言って、真弥さんは生徒の中に戻って行った。