ダーツのススメ! ~あなたの心を射止めます!~
 

「……へぇ。俺のこと、そんな風に思ってるわけだ?」


「あっ…えっと」


私は口をパクパクさせることしかできない。


「いい度胸。」


そう言って、真弥さんは私の腰に腕を回し、身体を引き寄せる。


「!」


私は身体を強張らせる。


「…じゃあ、お望み通りに。お邪魔ものもどっか行ったし、楽しいことでもしよっか?」


「へっ?あ、あの…っ」


顔だけを真弥さんから離して、真弥さんの顔を見上げる。


目が合う。


…うっ…私をからかう時に現れる、ものすごーく、ものすごく、楽しそうな顔だ…。

 
< 195 / 217 >

この作品をシェア

pagetop